プリンターのインクには顔料インクと染料インクがあります。この記事では顔料インク・染料インクそれぞれの違いとおすすめの用途を解説します。両方のインクが使えるプリンターについても紹介します。
顔料インクの特徴
プリンターのインクには顔料インクと染料インクの2種類があることを知っていましたか?
それぞれメリット・デメリットがあるのでどちらのインクが自分の使い方に合っているのか考えてからプリンターを購入すると良いでしょう。
ここではまず顔料インクの特徴を紹介します。
顔料インクは塗料の粒子が大きいという特徴があり、紙の上に付着して発色するためはっきりと鮮明に印刷できます。
■メリット
- 細かい文字やQRコードなどもくっきり印刷できる
- 耐水性がある
- 光による退色が少ない
- 長期保存が可能
細かい線がくっきり印刷できるのでグラフなどの小さな文字もきれいに印刷できます。
代表的な顔料として「墨」があります。千年以上前の書物が残っているように顔料は水や光に強く保存性が良いのも特徴です。
■デメリット
- 写真印刷をした際、鮮やかさが足りない
- 染料インクに比べると高い
- ノズルの詰まりが起きやすい
細かい表現力やクリアーな発色が求められる写真印刷はは染料インクの方が向いています。
インクの価格は高い傾向があり、粒子が大きいためノズルつまりが起きやすいのでコストパフォーマンスがあまり良くないというデメリットがあります。
染料インクの特徴
次に染料インクの特徴を紹介します。
染料インクは塗料の粒子が細かく水に溶けているため、紙に染み込んで発色します。コピーやスキャナーなどの多機能プリンターで採用されていることが多いインクです。
■メリット
- 鮮やかで透明感のある発色
- 印刷スピードが速い
- 顔料インクに比べると安価
インクが紙に染み込むので、紙の持つツヤ感をいかして印刷できます。特に光沢紙を使うと美しい仕上がりになります。
安く早く印刷できるので生産性が高いです。
■デメリット
- 乾くのに時間がかかる
- 水に濡れるとにじんでしまう
- 光に当たると変色してしまう
印刷自体は早くできるのですが、印刷後しっかり乾燥して色が落ち着くまでに時間がかかります。
水滴などが落ちると文字がにじんで見えづらくなることがあるので、屋外や湿気の多い場所で使うプリントなどには不向きです。
顔料インク・染料インク、おすすめはどちら?
顔料インク・染料インク、それぞれの特徴を把握したうえで、具体的にどちらのインクを選んだらよいかを紹介します。
【顔料インクがおすすめ】
- テキスト中心のビジネス文書やグラフ・図を多く印刷する
- バーコードやQRコードを印刷する
- テストプリントに使用したい
小さな文字や数字もきれいに印刷できるのでビジネス文書にぴったりです。
バーコードやQRコードはかすれやにじみがあるとうまく読み取れないことがあります。くっきり印刷できる顔料インクで印刷すると良いでしょう。
速乾性があり印刷後すぐに発色の確認ができるためテストプリントにも向いています。
【染料インクがおすすめ】
- 写真を多く印刷する
- 早く大量に印刷したい
- コストを抑えたい
プリンターを写真の印刷中心に利用する人には染料インクがおすすめです。
早く印刷できコストも安いので多機能で使い勝手の良いプリンターに採用されていることが多いです。日常的に手軽に使いたい人に向いています。
上記のポイントを踏まえてプリンターを選んでくださいね。
また、互換インクにも染料インク・顔料インクがあります。
粒子の細かい染料インクは顔料インクのかわりに使用できるため、顔料インクが使えるプリンターの互換インクに染料インクが採用されていることがあります。
互換インクを選ぶときは染料インク・顔料インクのどちらが使われているかも確認するといいでしょう。
顔料インク・染料インク、どちらも使えるプリンターもある
文書を多く印刷する場合は顔料インク、写真を多く印刷する場合は染料インクがおすすめであることを説明してきました。
しかし、文書も写真も両方印刷したい場合はどうしたらよいでしょうか?
そのような場合はエプソンのカラリオEW-452Aのような文書印刷用に黒の顔料インク、写真印刷用にカラー染料インクを採用したハイブリッド方式のプリンターを選ぶと良いでしょう。
このようなプリンターなら一台で黒くはっきりした文字と鮮やかな色彩の写真の印刷が可能です。


