トナーを交換するとき、うっかりカートリッジを落としてトナーの粉を床に撒いてしまった、ということはありませんか?
吸い込んでしまったら身体に悪影響があるのではないかと心配になりますよね。
この記事では、トナーの粉の成分と体への影響について説明していきます。
トナーの粉の成分は?
トナーは主に次の3種類の成分からできています。
- 樹脂(プラスティック)
- 顔料
- ワックス
トナーの主成分は樹脂(プラスティック)です。ビニール袋やファイルボックスなど、私たちの生活に欠かせないプラスティックがトナーにも使われているんですね。
樹脂はそのままでは無色透明なので、ここに色材としてブラック、シアン、マゼンタ、イエローといった顔料を混ぜてトナーを作ります。
3つ目に挙げたワックスは、いわば油です。
トナーの粉は、印刷時に熱せられたローラーによって紙に圧着されます。樹脂は熱で溶けやすいので、ローラーで溶かすことで紙に定着させるのですが、ローラーについてしまうときれいに印刷できなくなってしまいますよね。
このトナーの粉がローラーにつかないように混ぜられているのがワックスなのです。
この他に、トナーの粉が舞い散らないようにするための帯電制御剤やトナーが固まってしまうのを防ぐ添加剤が含まれています。
これらを混ぜ合わせて薄い板状にしてから細かく粉砕して粉にするか(粉砕法)、容器に入れて接着剤と重合剤と合わせてトナーに必要な成分を化学反応で粒としてくっつけていくか(重合法)のどちらかの方法でトナーが作られています。
トナーの粉は体に有害?
プリンターを日常的に使用する範囲では、トナーの粉は体に悪影響はありません。
メーカーでは、トナーに使われている成分の一つ一つを検査して製品安全データシートを発表しています。これによって、人体への悪影響がないことを証明しているのです。
とはいってもトナーの粉は微細なため、ほこりと同じように大量に吸い込んでしまうと敏感な人はアレルギー反応がでてしまう可能性があります。
また、オーストラリアではトナーの粉が肺の狭い器官にまで入りこんで炎症を起こし、健康被害をもたらすという研究結果も出ているので吸い込んでしまわないにこしたことはありません。
トナー交換の時に少々吸ってしまったという程度では心配ないと思いますが、咳き込んでしまうぐらい大量に吸いこんでしまったら病院を受診しましょう。
もしも目に入ったり手に付着してしまったら、すぐに洗い流せば大丈夫です。
トナーを掃除する時の注意点
トナーの粉が床にこぼれてしまったら、すぐに舞い散らないようにそっと帚などでかき集め、その後洗剤をうすめたものに浸してしぼった雑巾で拭きとりましょう。
トナーの粉を扱う上で、吸いこんだり触れたりして体に取り込まないようにするということ以外に、粉塵爆発にも注意が必要です。
トナーの粉以外にもアルミニウムの粉末や小麦粉、砂糖などといった粉が空気中に飛散している状態を粉塵といいますが、粉塵に火花など火元が触れると爆発が起きる現象を粉塵爆発といいます。
トナーの粉を掃除するとき、家庭用掃除機で吸い取らないようにしましょう。掃除機の内部で静電気が生じることによって火花が生まれ、粉塵爆発を起こすことがあります。
トナーをこぼして慌ててしまうとつい手早く片づけられる掃除機に手を伸ばしてしまいそうになるので、覚えておいてくださいね。
まとめ
トナーに使われている成分は人体への影響を配慮されており、悪影響はないとされていますが大量に吸いこんでしまうと少し心配です。
トナーを掃除する時にはできればマスクと手袋をして、掃除機を使わないように最後を雑巾で拭きとれば安心ですね。


